那須香オリ 「富士山巡り」
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2025年11月19日(木)〜 12月17日(火)
9:00 - 16:00(無休)
那須香オリ 「富士山巡り」
会期:2025年11月19日(木)〜 12月17日(火)9:00 - 16:00 毎日オープン
会場:OM Art × Music(京都府京都市下京区東塩小路町 735-3 8階)
主催:OM Art × Music

那須香オリは、長年にわたり、書籍の装画や雑誌の世界で、優しく繊細なタッチと心温まる色彩で多くの人々を魅了してきました。本展のテーマは日本の象徴であり、古来より人々の信仰と芸術の源泉となってきた「富士山」です。
作家自身が語るように、彼女の描く富士山は、単なる風景画ではありません。那須氏のフィルターを通した富士は、その麓に広がる生命の営みと共にあります。可憐に咲く草花、愛らしい動物たち、そして私たち人間の暮らし。それらが富士山と共存することで、一枚の絵の中に温かく、淡い色合いの中で豊かな物語が紡ぎ出されるのです。
作家特有の柔らかな色彩の表現は、富士の持つ荘厳さに、親しみやすい温もりと生命の輝きを与えています。それは、私たちが普段見過ごしてしまいがちな、富士の麓に息づく無数の物語に光を当てるかのようです。
本展が、那須香おりというアーティストの目を通して見る、富士山の魅力に触れる貴重な機会となれば幸いです。どうぞ、その静謐でありながら生命力に満ちた世界を、ご高覧ください。
昔から、富士山の姿に強い魅力を感じていました。
眺める場所によって、富士山は実に多彩な表情を見せてくれます。
多種多様な景色に囲まれていて、季節による色の変化も楽しめます。
富士山そのものを描くこともありますが、生き物や可憐な草花といったモチーフと組み合わせることで、絵の中に新たな物語が生まれます。富士の周りには、人間だけでなく、たくさんの生き物たちの暮らしが彩りを添えています。たくさんの草花に囲まれているからこそ描きたくなるのです。
那須香オリ
那須香オリ
兵庫出身、神奈川県在住。京都造形芸術大学卒業。2004年『gradation.』刊行。 書籍表紙、雑誌挿絵、広告、商品化など幅広い媒体で活動中。 2006年『フラガール』映画のジャケットイラスト、『Hanako』『anan』『spring』『GLOW』『In Red』『小説宝石』『週刊現代』『小説新潮』『小説non』『文芸春秋』『オレンジページ』『saita』多数の挿絵。